地球科学岩石園

岩石園1

2001年10月28日,早稲田大学本部キャンパス・14号館前広場にロックガーデン(岩石園)が完成しました.

 これらの標本は,地球表層から深部までを構成するさまざまな種類の岩石です.それぞれの岩石の成因と特徴から,「深海底からの手紙」,「大陸地殻深部からの手紙」,そして「マントルからの手紙」と題されました.
 これらの標本は,北海道様似郡様似町(株)南組のご好意により早稲田大学へ寄贈されました.この場を借りて御礼申し上げます.

岩石園2

「深海底からの手紙」

チャート  数億年前という古い時代に海洋に生息していた放散虫と呼ばれるプランクトンの死骸が深海底に堆積した後,海洋プレートの移動に伴って約1億年をかけて数1000 km以上も運搬され,現在は陸上へと現れたチャートと呼ばれる堆積岩.

「大陸地殻深部からの手紙」

片麻岩  地球を掘り進むと,その温度と圧力は徐々に上昇する.約20 kmほどの深度では,岩石はその性質が変化したり,部分的には岩石が溶けてマグマのもとを生じるようになる.こうして形成されたマグマは周りの岩石と混ざり合いながら複雑な様相を示すことが多い.こうした地殻深部における地球の活動的な様子を観察することができる.

「マントルからの手紙」

橄欖岩  地球表層の薄い地殻の下には地球の体積のほぼ80%を構成するマントルが存在する.地球の中心には核(コア)が存在する.マントルの運動はプレートテクトニクスやプリュームテクトニクスの要因として重要視される.また,マントルはマグマの発生場としても重要である.マントルの流動やマグマの様子が観察できる.
 



Copyright(c)2003-2015 早稲田大学教育学部理学科地球科学専修 All rights reserved.